多様な紙伝票もセキュリティ高くデジタル化、AI-OCR「DX Suite」活用事例(金融業界編)
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多様な紙伝票もセキュリティ高くデジタル化、AI-OCR「DX Suite」活用事例(金融業界編)

AI inside のAI-OCR「DX Suite」は幅広い業界で活用されています。今回は金融業界編として、生命保険会社・銀行・クレジット信販の3社の「DX Suite」活用事例をもとに、各社のDX推進の取り組みをまとめました。

金融業界のDXは、デジタル化をミッションとした専門部署が立ち上がるなど、2015年ごろから動き出したと言われています。新規契約申込みや住宅ローンなど、多種多様な紙伝票が存在する金融業界において、「DX Suite」は手続き書類のデータ入力自動化を図り、既存の仕組みの効率化・生産性向上を推進しています。

事例1:受付件数の増減に対応した自動化を実現

活用事例:日本生命保険相互会社様

「デジタル5カ年計画」を掲げ、全社でDXに取り組まれている同社では、オンプレミス「AI inside Cube」で「DX Suite」を導入いただきました。金融機関窓口販売商品の新契約受付業務において、金融機関ごとに異なる申込書や付随する帳票の情報をAI-OCRで読み取りデジタルデータ化し、自動点検との組み合わせにより、事務コストの約40〜50%削減を実現。また、前倒しで処理業務を進めることができるようになったため、従来と同じ人数であれば、これまで一日あたり6時間かかっていた業務が、3時間で完了できるようになりました。

金融機関窓口販売商品の新契約事務は受付件数の増減(業務の繁閑)が大きく、体制維持やコスト面において課題を抱えていました。ヒトだけに頼らず、自動で申込書を処理できる体制の実現が急務とされているなかで、AI-OCRを検討。そこで「DX Suite」を知り、まずはハンズオンセミナーに参加して、30分のデモ・レクチャーで使い勝手や精度などを確かめることができたそうです。

選定基準は、品質(読取精度)、ユーザビリティ、コスト、セキュリティを重視。「DX Suite」は読取精度が高いことに加え、変換結果をヒトが確認する際の画面や帳票定義のしやすさ等、ユーザビリティが高いことが評価につながりました。さらに、オンプレミスであればセキュリティも強固であり、安全性も問題無いとの判断から、基準をクリアし導入に至りました。

導入時期は、ちょうどコロナ禍で在宅勤務が推奨されているタイミングと重なり、在宅勤務の環境整備もされたことで自宅からの「DX Suite」の活用も可能となりました。今後は、金融機関窓口販売商品の保全事務をはじめ、他領域の業務でも「DX Suite」を活用できるよう全社的な取組みを進めています。

事例2:複数業務へ展開、年間1,000時間の業務削減へ

活用事例:株式会社名古屋銀行様

「銀行業」から「未来創造業」への転換を宣言し、お客様と一緒に持続的な未来を創っていくことを目指す同行では、中期経営計画の中で掲げた重点戦略である「テクノロジーの活用」の一環として「DX Suite」を導入されています。

同行は、2013年よりBPR戦略を進めて事務の効率化など全行的に推進していました。しかしながら、システム導入によるデジタルデータを用いた処理の自動化は進む一方、銀行業務の多くは今でも紙媒体を用いて事務処理や保管を行なっているため、自動化に向け、紙帳票をデジタルデータ化しなければなりません。結果として、人が紙を見て間違えないようにデータ入力する業務が発生していました。

この課題を解消するために、比較的安価に実施できる「DX Suite」のトライアルから始めました。VBAでのプログラミングを行い、AI-OCRと社内管理データを連携させるプロセスを内製して作り上げました。その結果、紙帳票をPDFデータにして指定されたフォルダに保存しておくだけで、入力などの後続処理が自動化され、大幅な効率化へと繋がりました。

またVBAを使ったことで動作が安定し、他の業務にも展開がしやすい環境が作れたため、最初は住宅ローン手続業務から活用が始めましたが、トライアルの1ヶ月間で複数業務での自動化を実現しました。同行ではこの取り組みを通じ、1,000時間の時間削減を見込んでいます。今後は「DX Suite」を活用し、過去の紙帳票のデジタルデータ化によってさらなる「テクノロジー活用」ができる環境整備を推進していきます。

事例3:ペーパーレスとAI-OCR運用を平行、正確さも向上

活用事例:トヨタファイナンス株式会社様

グループ全体でデジタル化を強く推進していく方針のもと、販売金融、カード事業などを展開する同社では、紙を使った業務が非常に多い状態でした。ペーパーレスの実現を目指しつつも、そのデジタル化には一定の時間を要するため、並行してAI-OCRを活用した業務の効率化・コスト低減に取り組んでいます。

同社が取り扱う帳票の種類は100以上と非常に多種多様な中、それらに対応できるカスタマイズ性がもっとも重要視されました。また、クレジットカード業界には会員データを安全に取り扱い、個人情報を保護するために策定された「PCI DSS」という厳しいセキュリティ基準があり、それに対応できるオンプレミス「AI inside Cube」が採用されています。

AI-OCRで読み取り、CSVでダウンロード後、Excel、VBAなどで作成した簡易な自動処理プログラムを活用して社内の登録情報と突合させ、適正な内容であるかをチェックしています。問題なければRPAを活用し、システムへ登録。この流れで、人が確認する工数も大きく減ることになりました。

「DX Suite」導入前はおよそ120名のメンバーが手入力で登録しており、イベントなどの繁忙期には増員も必要な体制でした。導入後は、最低限のリソースで登録作業を完了できるようになり、繁忙期の増員調整は不要となりました。また、「DX Suite」とITツールを組み合わせることで、情報に間違いがないことを確かめてから登録ができるので、誤った登録内容が絶対に外に出ない状態になったと、品質面の向上にも貢献しています。

金融業界3社の事例を見てきました。AI inside は、顔認証「FaceAuth」をAPIで提供しており、AI-OCR「DX Suite」と組み合わせることによって本人確認業務においても活用が期待できます。AI inside はますますの機能開発・UX向上を目指し、今後も金融DXをご支援します。

他にも、業界別の活用事例として、製造業・不動産業もご紹介しています。ぜひご覧ください。



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