AIプラットフォームとして進化を続けた2021年、AI inside のトピックスまとめ
早いもので、2021年も残すところあと1週間となりました。今年は皆様にとってどんな1年だったでしょうか。今回は2021年を振り返り、AIプラットフォームとして進化を続けるAI inside を象徴する主なトピックスをまとめました。
プラットフォーム戦略に基づいたアクション
1. 新型コロナワクチン接種、手書きの予診票データ化に「DX Suite」AI-OCRが貢献
国内で新型コロナウィルスのワクチン接種準備が進められていた1月、AI inside は自治体・BPO企業向けにAI-OCRを活用した「ワクチン接種管理業務ソリューション」を提供開始しました。ワクチン接種時に必ず必要となる手書きの予診票をAI-OCRで読み取りデータ化し、ワクチン接種を終えた方の情報管理に活用されています。実際に月間40万枚規模でデジタルデータ化しているケースでは、人的リソースは約40%のコスト削減に繋がっているなど、業務負担軽減に大きく貢献しています。
2. ノーコードAI開発サービス「Learning Center」を提供開始
4月に「Create & Share」というテーマで開催したAIIC(AI inside Conference)にて、ノーコードで高精度なAI開発ができる「Learning Center」の提供開始を発表しました。「Learning Center」は、非エンジニアでも簡単に直感的に操作できるUI/UXを追及しており、AI開発・運用の基盤としてあらゆる企業・団体のAIの内製化を低コスト・短期間で実現します。また「Learning Center」で作られた価値あるAIをユーザ間でシェアするコンセプトもお伝えしました。
3. 「Learning Center」のオンプレミス対応と「AI inside Cube Pro」の提供開始
9月には独自設計のエッジコンピュータ「AI inside Cube」シリーズ最高スペックマシンとして「AI inside Cube Pro」を新たにラインアップし、ユーザはAIモデルの学習・推論を自社ネットワーク内で完結させることができるようになりました。「Learning Center」と「AI inside Cube Pro」を合わせて提供することで、ネットワーク環境も含めた現場主導の“AI開発・運用の内製化”を実現します。
4. 技術をオープンに提供、あらゆる企業のAIインフラに
AI inside はプラットフォーマーとしてより利便性の高いAI利用体験を提供するため、さまざまな社会・産業基盤の商材との連携を進めています。これまで培ってきたAI開発・運用のテクノロジーやインフラをオープンに提供し、各社の専門性との融合によるAIの社会浸透を推進しています。10月には富士フイルムビジネスイノベーション社のクラウドサービス「ApeosPlus desola Technology by AI inside」に文字認識AIが採用されたこと、11月にはスパイダープラス社のAI開発・運用基盤として「Learning Center」が採用されたことを発表しました。12月にはノーコードアプリ開発プラットフォーム「Unifinity」と連携し、モバイル端末向け業務用アプリでのAI活用が可能となりました。
5. ユーザエクスペリエンスを追求し機能拡充する「DX Suite」
あらゆる情報を読み取りデジタルデータ化する「DX Suite」は、UX向上のためにアップデートし続けました。精度向上と合わせて、対応する帳票種類や言語の拡充、AI-OCRに付随する新機能の追加など、さまざまな業界でより多様なAI活用・浸透を目指し進化を遂げています。
・対応帳票
請求書、領収書、レシート、注文書、自動車税納税付書、給与支払報告書、住民票、健康診断書、医療費領収書、賃貸借契約書、保険証券、履歴書
・対応言語
日本語・英語・中国語(繁体字・簡体字)・タイ語・ベトナム語
・主な追加機能
顔認証API、全文読取、項目抽出、サーチャブルPDF
意思決定スピードを加速させる組織体制へ
プラットフォーマーとしての成長やプロダクトの進化だけでなく、組織の変化も大きい年でした。2月には、柔軟で機敏な意思決定体制を構築するためにユニット体制が導入され、4月にはChief Operating Officer(COO)とChief Experiencing Officer(CXO)を設置、5月にはプラットフォーム企業での経歴を持つ前刀 禎明氏、星 健一氏、鈴木 協一郎氏を経営陣に迎え、経営体制を強化しました。
このように組織・体制の強化に取り組むなか、ビジョンに共感した新たなメンバーが次々とジョインし、2020年12月末時点では81名だった正社員数はこの1年で30名以上増加しました。
2021年の活躍を讃える表彰式
2021年の締めくくりとして、今年活躍したメンバーを讃える表彰式をオンライン・オフラインのハイブリッド開催で実施しました。最も周囲に好影響を与えた6名へ「Collaboration Award」を、AI inside が大切にしている価値観である3つの “ Rules of Innovation ” を最も体現した3名へ「ROI(Rules of Innovation)Award」が贈られました。各受賞者の日頃の仕事の成果や周囲からの賞賛・感謝の言葉などと合わせて選出理由が紹介され、チャット欄はメンバーからの祝福のコメントで盛り上がりました。
表彰式の終盤、日頃から「DX Suite」をご活用いただいているユーザ様からのメッセージ動画がサプライズで放映されました。
非常に嬉しいお言葉をいただき、多くの方々に価値を提供できている・貢献できている喜びを感じるとともに「現状に満足することなくAIプラットフォーマーとしてさらに高みを目指していく」と思いを新たにしました。
2021年も多くのユーザ様、パートナー様との出会いがありました。皆様、本年も大変お世話になりました。来年も皆様の期待を上回るプロダクト・サービスを提供できるよう引き続き邁進して参ります。2022年もAI inside をどうぞよろしくお願いいたします。